経堂の農大通り商店街には古本屋がたくさんある。
ついつい入っては長い時間本を物色してしまう。
この日も全品10%引きの表示につられて何冊か購入。
高野和明、宮部みゆき、などなど。
そして手塚治虫の「火の鳥 宇宙・生命編」を見つける。

「火の鳥」は家に何冊かあったが、「宇宙・生命編」はもっていないはず。
その夜早速寝る前に読む。
「宇宙編」は、宇宙船から脱出した隊員が流刑星にたどりつき、その星で囚人たちが永遠に生と死を繰り返すという罰を受けているはなし。
「生命編」は、視聴率を稼ぎたいTVプロディーサーが、クローン人間を作り彼らをハンティングするというショーを企画するはなし。
これっていったい何年前に描かれた話なの?と思わず巻末を見る。「生命編」は1980年、「宇宙編」はなんと1969年に描かれているではないか。1969年というと今から36年前、その頃からこんなふうに人類の未来に警告していて、それが今読むととてもリアルで悲しくて怖くて。
それと「火の鳥」全編に出てくる「猿田」。彼はいったい何の象徴なのだろう。何を言いたかったのだろう・・・。
手塚治虫は天才としかいいようのない人だけど、実は神様だったんじゃないの?と思う。
すごい、すごいとは思っていたが、ほんとに偉大な人だ。
「火の鳥」のような作品をこんなしがないブログで取り上げてはいけないような気もするが、
あらためて尊敬した。