
新文芸座にいるくんちゃんから「血と骨」の招待券をいただく。私の梁石白好きを知っての気の利いたプレゼント。ありがとう!くんちゃん。早速、池袋へ出掛ける。平日の昼間映画館へ映画を観に行くなんて、かつて仕事中(営業中)に「シンドラーのリスト」を観て以来。その時も若干罪の意識があったが、今日もなんだか申し訳ない気分。
新しくなった文芸座に来たのははじめて。近代的になって。館内もとてもキレイ。座席も広くて座りやすい。それにしても、結構混んでる。しかも中高年のおじさんばっかり。開演前は長蛇の列。ジュースを手に一人着席。

「血と骨」の原作は上・下巻の長編。これを映画の短い尺の中におさめるのは相当苦労しただろうと思う。観終わって、全体的に私が頭の中で想像していた世界にかなり近かった。特に当時の大阪の在日朝鮮人長屋や、そこで暮らす人々の様子など、かなり細かく丁寧に描かれていて感心した。ストーリー展開は、そもそも原作が怪作すぎて、映画の中ではそのところどころが描かれているに過ぎなかったが、とにかく崔洋一監督の「血と骨」をどうしても映画化したかったんだ、という思いは良く伝わってきた。ただ、金俊平役のビートたけしが大変な怪演を見せていたが、どうもいまひとつピンとこなかった。いつも思うが、あんまり演技がうまくない。雰囲気はあるけど。想像していた「
薄汚れた毛皮の半コート」はイメージしてたのより丈が少し長かった。驚いたのは、金俊平の二番目の愛人役を演じた濱田マリ。すばらしかった。原作のイメージぴったりだし、こずるく図太い役柄をホントにうまく表現していた。器用な人だ。あしたまにあ~な。
コメント
コメント一覧 (2)
ビート武も凄かったけど、あの3人の女性たちは凄かったですね。
でも、日本アカデミー賞で鈴木京香が主演女優賞は意外でした。
rinman3
が
しました
確かに女優魂感じました。
私も主演女優賞は意外でした。
オダギリジョーはよかったですね。
映画より原作の方が面白いです。長編ですけど。
色んなツジツマが合うと思いますので、是非。
rinman3
が
しました