散歩中、よく会うゴールデンがいる。そのゴールデンは台車に乗っている。13歳のおじいさんワンコ。後ろ足が麻痺していてもう歩けないそうだ。飼い主の女性がいつもゆっくりゆっくり台車を押して緑道を歩いている。時折立ち止まって、なにやら話しかけながら。
今日も会った。エフはこのおじいさんワンコが大好き。前方に発見すると、嬉しそうに近づいて行く。おじいさんワンコも嬉しそうに、でも弱々しくしっぽを振り台車から起き上がろうとする。女性がなだめるように腰をさする。「エフちゃん、また大きくなったみたいね。」とやさしくエフを撫でる。
二人を見るたびに思う。このワンコは幸せだなぁと。お二人の13年間のすばらしい関係を想像する。
エフがいつか年老いて歩けなくなったとき、絶対私が台車に乗せて散歩しよう、と思う。必ずそばにいるから。安心して思いきり遊ぶのだよ。まだ1才にもなっていないエフだが、そう遠くはない未来を考えて、今日も少し涙がにじんだ。