経堂の商店街にいくつかある古本屋の一つに入ったときのこと。ココは中古の漫画本と中古のCDがたくさん置いてあるお店。特にCDの品揃えは結構ハード。グロテスクな面々が並んでる。お店に入ると、「いらっしゃいませ~」と、か細い声が迎えてくれた。ひとりで店番をしているのは安西肇風のおじさん。おそらくお店のオーナーだろう。このおじさんの趣味でこんなにたくさんのハードなCDを揃えているのだろう。でも、とてもおとなしそうな感じ。
本を一冊買うことにし、レジで会計を済ませると、「ありがとうございました~。」と、か細い声で、しかし、はっきりと私の目をみて商品を渡してくれた。
おぉ、とても礼儀正しい。私はそのギャップにちょっとびっくりした。
夫いわく、「ヘビメタ好きに悪い人はいない」らしい。
大概は気が弱くておとなしく、やさしい心の持ち主で、礼儀正しい人なんだそうだ。

そういえば夫も、高校生の頃ヘビメタ(この頃はハードロックと言っていたそうだが)をこよなく愛していたらしい。
アイアンメイデン、クワイエットライオット
モトリークルー、アンスラックス
など、聴いていたそうな。どれひとつ私は知らないが。
そんな彼も高校時代は3年間、クリクリ坊主頭の野球少年で、礼儀正しく心やさしい男の子だったそうだ。