今日は用事で新宿のNSビルへ行った。雨の中、都庁が隣りにそびえたっていた。今朝のニュースで建築家、丹下健三氏の訃報を聞いた。思わず車を止めて眺めてしまった。豪華さを批判されたりしたが、やはりすごい建造物だ。良い悪いはわからないが何度見ても圧倒される。要塞のよう。時代性を湛えている。その昔丹下氏は、まだ被爆の恐れがあるといわれていた終戦直後の広島へ自ら志願して赴き、平和記念公園を手がけたそう。そして無残に残った産業奨励館(原爆ドーム)を平和のシンボルにと主張し、幹線道路近くから見えるよう設計したと新聞で知った。常に「人の心を揺する何か」を探求し続けていたそう。目の前に都庁を見上げて、確かにこの建物、胸にせまってくるものがある。天気が悪いとその異様な壮大さが際立つ。
ご冥福をお祈りします。