手術当日。昨夜9時以降絶食中のエフ。朝、水の入っていないボールの前で私の方を振り返りじっと見つめられた。ごめんな、エフ、ガマンしてくれ。
予約時間丁度に病院へ。あいかわらず大興奮。今日もたくさん患者さんがいる。まず、体重計にのる。25㌔。自信満々。褒められるのかと思って先生の顔を見たが別に何もなかった。そして血液検査、後ろ足の付け根のあたりから採血、先生と助手の女性と私の3人がかりでおさえ、「いい子、いい子、エフちゃん、いい子だー」と3人で言いながらしばしエフじっとする。助手のきれいなお姉さんにおなかをさすられ「かわいいですねー」と言われエフご満悦。それから耳で体温を計り、聴診で心音を聴く。いちいちなだめながら、おさえながらの作業。「こんなに喜んでくれるのも今日までかなぁ」と先生。その後待合で血液検査の結果を待つ。おとなしい犬たちがこちらを見ている。エフは少しもじっとしていられずバタバタバタバタ。ゼーゼーしていて喉カラカラだろう。
15分位待って結果が出る。全て正常の数値で全く問題ない健康体とのこと。よかった。血液検査報告書(写真)をいただく。では、手術ができるということで、承諾書にサインをする。ここでエフとしばしの別れ。奥の部屋へ連れて行かれた。というより自ら嬉しそうに入っていった。手術は人間と同じようにガスマスクによる全身麻酔で午後1時から開始の予定。問題なければ3時~4時頃には終わる。終了したら電話をいただけるとのこと。「よろしくお願いします」と深く頭を下げてお願いする。先生の手を握りたい気持ちを抑え、病院をあとにする。
とぼとぼと一人家に帰る。落ち着かないので家中の掃除をする。いつもエフにまとわりつかれてはかどらない掃除が面白いほどはかどる。ケージやトイレをキレイにしたり、穴のあいたエフのベッドを繕ったり、あれこれ片付けしたりする。まだ時間があるので図書館などにも行ってみた。何冊か借りようと受付に持っていき、おじさんから説明を受けていたところに、おしりのポッケの携帯がブルブルとなった。病院だ。慌てて外へ出て電話に出る。
「エフちゃんの手術無事終わりました。」と先生の声。
ほーーーー。よかったー。
特に何の問題もなく順調にすんだとのこと。明日午前中に迎えに行く。ありがとうございましたー。
「エフはまだ眠っているのですか?」と聞くと「さっき覚めたようですがまだ麻酔がきいているのでボーッとしてます。」と先生。エフー、よくがんばったなー。今夜だけガマンするのだぞ。
ほっとして図書館の受付カウンターに本を3冊置いたまま説明途中で帰ってきてしまい、また戻っておじさんに笑われる。
明日の様子が心配だが、とりあえずはよかった。ほっとした。
たかが犬の避妊手術でぎゃーぎゃー騒いで恥ずかしいが、私ももう喉カラカラです。