今朝のゴミ出し、振り返ってもエフが監視していない。こんなに淋しいものかと思った。
午前10時頃、まず電話でエフの様子を確認してから迎えに、とのことだったので病院に電話する。電話に出た受付の女性から先生に代わる。「かなりしょんぼりしている。昨夜も今朝もごはん食べず吐いてしまった。おしっこもうんちもちゃんと出たし、手術による貧血等でもないので心配はないが、他の犬に比べて精神的ストレスが強く出てしまってる様子。おうちに帰ればもう少し元気になるかもしれない。」と。もうその時点で私は泣きそうになりすぐにダッシュで病院へ迎えに行った。
受付のお姉さんが笑顔で迎えてくれるが「エフちゃん、ちょっとしょんぼりしちゃってますー。」と、先生も出てきて「2~3日で元気になると思いますけど、今はちょっとショックが大きかったのか精神的に沈んでます。絶食のせいか胃液を吐いてしまってますので薬を今朝飲みました。まあ、しばらくゆっくり休ませてください。」とおっしゃる。笑顔だがあまりのエフの落ち込み具合に先生も少し困惑気味な様子が感じとれた。
薬や消毒の仕方、注意事項の説明を受け会計を済ませると「ではエフちゃん連れてきますのでこちらで少しお待ちください。」とお姉さんは奥の部屋へ入っていった。
部屋のトビラの前で両手をぎゅっと握りしめドキドキしながら待つ。どんな顔で出てくるんだろう、ちゃんと歩けるのか、エフー、ごめんよー、などと思いながら緊張で私も胃液を吐きそうだった。
5分ほどしてトビラが開いた。エフだ。大きなエリザベスカラーをしてベージュの服を着せられてゆっくり歩いて出てきた。私を見ると弱々しくしっぽを振り少しだけ嬉しそうな顔をした。たくさん泣いたような顔をしている。しゃがんで頭をなでたら私の腕にゆっくり手をかけてきた。その顔を見たら涙がにじんできたがぐっとこらえ病院をあとにした。
外に出て数歩歩いたらエフが立ち止まり歩かなくなった。うながしても動かない。悲しそうな顔で私を見つめる。まだ歩くの無理なのか、それなら車で迎えに来ようかと考え、外から病院に電話する。すぐにスタッフのお姉さんが出てきてくれ、「エフちゃん、おうちに帰れるんだよ。」と言いながら一緒に歩いてくれる。エフも少しづつ歩き始めるがまたすぐ止まってしまう。「これが邪魔なのかな。」と言ってカラーをはずしてくれ、もう一度一緒に歩くと少し調子よく歩きはじめた。病院から50メートルくらい歩いたあたりでお姉さんにお礼を言い、そこから家までゆっくりゆっくり休みながら歩いた。いつもは5分の道のりだが、今日は30分くらいかけて帰ってきた。
家に着いて、少し調子がでてきたのか2階まで階段をゆっくり上がりボウルのお水をたくさん飲んだ。少しほっとしていたら、飲み終わってすぐ吐いた。帰り道に食べた草と、今飲んだ大量の水と黄色い胃液をどっと吐いた。
驚いたが少しはすっきりしたのか、その後ゆっくりと定位置のベッドまで歩き、丸くなって寝た。そばに座ってなでているとゆっくりと目をつぶった。よく見るとまつ毛も目の下も濡れていて、泣きはらしたような顔をしている。どんなにつらかっただろう、どんなにショックだっただろうと想像したらさすがに泣けてきた。
えらかったなー、エフ。よく頑張ったなー。もう何も心配するなー。
今も静かに眠っている。