子どもの頃は、漫画ばっかり読んでいると頭が悪くなるなどと父母に言われていたりして、あまり長い時間堂々と読んでいなかった漫画本。(まあ、パイレーツなどのギャグ漫画ばかり隠れて読んでいて、結果、しっかりと私の人格形成に痕をのこしたワケだが)
大人になってからは活字の方が好きになり漫画はそれほど読まなくなったが、近頃古本屋に行く度に手塚漫画を買ってしまう。「火の鳥」を読み直して以来、手塚治虫はもう一度全部読まなきゃいけないと思い、見つけるたびにちびちびと買っている。

ブラックジャック

最近の夜寝る前の楽しみは「ブラックジャック」。久しぶりに読むとやっぱりすごい。子どもの頃読んだときには全然感じなかった複雑な思いになる。生きることの意味、死ぬことの意味、人間の醜さ、幸せとはなにか、深く考えさせられる。とてもせつなくなる。
ブラックジャックがこんなにかっこいいとは思わなかった。そしてピノコの健気さには泣ける。

夫は読むたびに「オレとだぶる」と言う。(ちなみに微塵も似ているところはない。)
読後しばらくは寡黙で悲しげな男になる。そして意味もなく私に巨額のお金を要求する。

PLUTO

アトムの「地上最大のロボット」を浦沢直樹がリメイクした「PLUTOプルートゥ」。今ごろ知ってしまったのだけど、鉄腕アトムって、こんなにミステリー性があって悲劇的な話だったのか。知らなかった。ヒーローものだと思っていた。浦沢直樹が描くとパンツ一丁だったアトムもお茶の水博士も現実的な姿で余計悲しくせつなく引き込まれる。一級品の近未来SFサスペンス。やっぱり手塚治虫は神様だったに違いない。そして日本の漫画ってレベル高いなあ、とつくづく思うこの頃。