再会したまみちゃんとお互いの結婚についてもはじめて話し、偶然にも二人とも2年前の秋に結婚式をあげていたことが判明。2003年9月が私たち、10月がまみちゃんたち。さらに二人とも生まれ故郷の富士のふもとであげていた。私たちは朝霧高原で、まみちゃんたちは浅間神社で。
小学生の頃、お互いどんな人と結婚するんだろうと思い描き、それから長い長い時が流れて、こんな人と結婚しましたと報告できた喜び。しかもほぼ同時期に近くであげていたなんてなんだか嬉しい。
で、帰宅後まみちゃんにメールした結婚式の写真。せっかくなのでこちらにも公開。

2003年9月6日、朝霧スクエアにて。

ずっと曇り続きだったのにこの日はスッキリ晴れて、気温が高いとあまり顔を出してくれない富士山もふもとから登場。劇的でした。



本当は結婚式をするつもりはなかったのですが、母の病が進行していて容体があまりよくなく、沈む気持ちが少しでも華やぐといいなと思いあげました。母に見せたくて、というよりは、自分のために私が色んなことを我慢しているんじゃないかとずっと気に病んでいた母を少しでも楽に嬉しい気持ちにさせたかったというのが一番です。本当はそれどころじゃないほど深刻で家族も落ち込んでいる時でした。
すでに一人で歩くのが困難な母でしたが、この日は車イスで最高の笑顔を見せてくれました。「今日はウソみたいに調子がいい」とニコニコして言ってくれてました。でもほんとはつらかったんだろうなと思います。
近くにくるであろう母との別れの予感に押しつぶされそうだった私ですが、そんな気持ちも全部吹き飛ぶくらいずっと笑っていられた幸せな一日でした。

この結婚式から2ヶ月後に母は亡くなりましたが、この日は本当に凛とした美しい母でした。立派な私の自慢の母でした。

大急ぎでほとんど準備もできずあり合わせであげた小さな結婚式でしたが、来てくれたみんなが温かくて、父も叔母達も兄家族も義母も義姉家族も友人たちもみんな笑っていて、本当にいい式でした。
写真を見ると悲しくなってしまうのであんまり見ないようにしていたのですが、久しぶりに見たらなんだか晴れやかな温かい気持ちになりました。でもやっぱりちょっと泣けました。