MRI検査の結果、なんと、緊急で手術すべきと診断されてしまいました。
重症の椎間板ヘルニア。このまま放っておくと左足の麻痺が進行してしまう可能性が高いとのこと(すでに左足先の感覚がなかった)。一刻も早いほうがいい、緊急度が高いと。びっくりして貧血を起こしそうになりましたが、それならばやるしかないと決意。本日入院、緊急手術となりました。
夫は13年前にもヘルニアの手術をしていますが、そのときは第4腰椎と第5腰椎の間、今回はその下の第5腰椎と仙骨の間だそう。かなり大きく飛び出てしまっているらしい。相当な痛みを我慢していたと思われます。

検査を受けた駒沢病院の担当医師、電光石火のごとく連携病院への入院・手術のあらゆる手配をしてくれました。ベッドも手術も過密状況の中なんとか調整いただき。信頼できる良い先生でした。感謝します。
そして本日、国立東京医療センターにてef夫は手術室に運ばれていきました。

「退院したら家にポルシェが来てるといいな」などと言いながら。終始余裕な表情の夫でしたが、不安だっただろうと思います。ま、一番ビビッていたのは間違いなく私ですが。

手術中は家族控え室にて待ちます。この待ち時間ほどイヤなものはありません。事前に説明を受けた手術のリスクばかりが頭にまとわりついて息苦しくなります。
こういう家族控え室とか、家族面談室とか、本当にダメです。母のときの記憶が蘇ってきて心臓の上あたりが何度もぎゅーっと苦しくなりました。なにを見てもいちいちフラッシュバックしてしまい。「家族の方だけちょっと」と呼ばれて酷な宣告をされたらどうしようなどと、よからぬ方向に不安が広がっていく一方。膝の上に広げていた小説など読もうと思っても一切頭に入らず。ただひたすら深い呼吸を心がけてました。

そして待つこと2時間弱、先生に呼ばれました。

「無事手術は成功しました。」

おおおーー!よかったーーーーーー!

「これが摘出した軟骨です」
クールな先生はおもむろにアルコール漬けの白い物体の入った容器を私に渡しました。
大きい。気持ち悪い。
「大きくヒトツ飛び出ていて、さらにその上にものびていました。ズルズルッと全部とれました。」とあくまでもクールに説明されました。

せんせー、ありがとうございます!手を握りたい衝動を抑え深々と頭を下げてお礼。嬉しさと疲れから出た変な油分で私の顔はこのとき相当テカテカしていたと思います。
しばらくして手術室から出てきた夫。酸素マスクをしながらも目を開けて「おお」と一言。私が持っていた軟骨のアルコール漬けを手にとって下からまじまじと眺め「大きいですね」と先生と話をしたりして。ああ、よかった。無事だ。

そして夜9時、術後の痛みに顔をゆがめながら初めてのお水を飲みました。ほっ。

回復にはまだしばらく時間がかかりますが、ひとまずほっとしました。あー、もう、緊張した。

守ってくれたお義父さん、お母さん、ご先祖さま、ありがとう!心から感謝します。


こちら東京医療センターは駒沢公園の隣り。いつもドッグランに行くとき駐車場を利用してました。まさかお世話になるとは。

一日中留守番のエフは駆けつけてくれたお義母さんに甘えて大喜びです。何度もタックルして押し倒してました。


ふー、長い一日でした。
ef夫さん、よく頑張りました。
これからがもっと大変だけど、焦らずゆっくり少しづつね。