ずっと欲しかった圧力鍋を買った。
実は私、圧力鍋初心者。まったくのトオシロ。むかーし母が深くて大きい圧力鍋でモツ煮とかイカ大根とか作っていたのを見ていた記憶があるだけ。
重たくて扱いにくそうな印象があったのだけど、最近はサイズやタイプが色々ある。コンパクトでシンプルで重くないのを選んだ。

少しだけ説明書を読んで、とにかくなにか作ってみようと思い冷蔵庫にあった大根と鶏ももを入れてみる。テキトーに酒、味醂、醤油、だし汁、刻み昆布を投入。しっかりフタを閉めて強火で加熱。しばらくするとフタについてるオモリが蒸気をシュッシュッとだしながらクルクルまわりはじめる、はず。
しかし、一向にまわらない。穴から水滴が少し、蒸気も少し出てるのだけどまわらない。おかしい。さらに強火で様子を見ていると、ピーー!っと音が鳴り出した。びっくりして火を止めた。おかしいなと思いつつまわらなかったおもりを箸で少しまわしてみようとさわったら、いきなりシューーー!と勢いよく回転して煮汁交じりの蒸気がクルクルと一緒に吹き出た。わ!っとびっくりして、いつものように足元にいたエフを「逃げろ!」と誘導してその場を離れた。驚いた。蒸気は一瞬でおさまったけど少しまわりが汚れた。恐る恐る戻ってきたエフが床をキレイにしてくれた。びっくりしたなあ、エフー。
なぜ?一気に強火すぎた?穴がつまってたのか?使い始めは他にやることあるのか?もう一度説明書をじっくり読んだけどわからず。やっぱり安すぎたからか(ネットで3500円)。

しばらく放置してからフタをあけてみると立派に出来上がっていた。わずか5分の加圧だったけど大根も鶏もやわらか~、味もしみてる。へえ~。
でもどうしてまわらなかったんだろう。途中フタがしっかり閉まっているか確かめようとしたとき少しずれちゃったのか。ナベをちょっと揺すったのがまずかったのか。わからない、何が間違っていたんだろう。強火から急に火を止めたから温度が下がらず圧力だけ急に下がって煮汁まで吹き出たのか?うーむ。わからない。初心者に対する洗礼か。怖かった。爆発するかと思った。そういえば圧力鍋事故ってあったなあ、なんて思い出した。再度説明書を熟読。ネットでブログ検索までしてしまった。

そして翌日、筑前煮を作ってみることに。
もろもろ点検し、しっかりフタをして加熱。触らずにじっと待つ。

しばらくしてシュッシュッと蒸気が出始めカタカタと不穏な動きをはじめたので、エフと共に逃げる準備をした、が、ゆっくりゆっくりとまわりはじめた!でもまだ油断できず、かなり腰が引けた状態で見守っていたらやがていい調子でシュッシュックルクルシュッシュックルクル、そうそう、これがよく見ていた圧力鍋の姿だー。

まわりはじめたら弱火にして10分弱加圧、火を止めてしばらく放置。
ホクホクやわらか~く出来上がってた。すごーい。簡単じゃん。

調子に乗って豚角煮も作ってみる。
熱湯で軽く油抜きした豚バラブロックを投入。味付けはテキトー。

20分加圧後自然放置。フタをあけてゆで卵も投入して煮詰める。
いい匂い。おいしそ~。


最近ゆで卵のカラがうまくむけません…。


2回目以降は全く問題なし。クルクルまわる。いい匂い広がる。楽しい。慣れると簡単でクセになる。お肉がこんなに短時間で柔らかくなるなんて。圧力鍋って偉大。柔らかすぎてアゴが退化してしまいそう。
エフ用の鶏胸肉も加圧してみた。鶏生だとオナカがゆるくなるみたいなので。一瞬でフワフワに仕上がった。
ああ、もうなんでも加圧したい。



エフはちょっとビビってます。