読んだ。闇金ウシジマくん

消化不良になるため、
連載中のものは大人買いをしないと誓ったのに、
我慢できず買ってしまった。現在12巻。

最初はとにかくそのテーマ、ストーリー、その生々しい表現に圧倒された。
お腹の底に恐怖と悲しさが残る。
梁石日の匂いを感じて、読んでドキドキした。
イヤな気分にもなった。

でも何よりもすごいのは、マンガならではの、人物描写。
常識的なキャラクター設定を大きく超えている。

「ヒト」がよく見えている。
それがいちいち、でも自然に表現されている。
美化しない、本物の人間に近い絵の質とあいまって、おそろしくリアル。

「マンガとはかくあるべき」
なんて話とは全く違う次元ですごいマンガだと思う。

文化庁メディア芸術祭推薦作品(意外。たぶん教訓的な意味だろうなあ。)で、
一部では現代プロレタリア文学とも評されているらしい。

最近、我々夫婦の会話はウシジマくんのことばかり。