リンマンブルース ゴールデンレトリバーの生態とマンガ

ゴールデンレトリバーのエフとコメと保護猫のウメ、そして私とef夫の日常を写真とマンガでつづります。

カテゴリ: 本・書評

女帝、全24巻。長年、読もうか読むまいか、かれこれ5年くらい迷って過ごしてきた。「読む=全巻そろえる」、つまり、コストも保管スペースも覚悟しなくてはならない。先日ブックオフに立ち寄り「105円コーナー」で数巻見つけ、「100円なんだから最初の3、4巻だけ試しに読んで ... 続きを読む
女帝、全24巻。
長年、読もうか読むまいか、かれこれ5年くらい迷って過ごしてきた。
「読む=全巻そろえる」、つまり、コストも保管スペースも覚悟しなくてはならない。


先日ブックオフに立ち寄り「105円コーナー」で数巻見つけ、「100円なんだから最初の3、4巻だけ試しに読んでみよう」とついつい買ってしまった。
1・3・4巻は105円で、2巻は350円で購入。
面白い。

「女帝を目指す」なんて、非現実的なところがすごい。
本当に体を張って、でも意外とこともなげに生きている。
そして何より主人公がかしこい。
これなら応援できる。

ということで、結局全巻制覇を「しなくてはいけない」ことに。

ただ普通に購入するのはくやしく、ef夫、「105円コーナー」で最大限そろえようと、すすんで近所のブックオフを自転車でめぐる。なんて積極的なんだろう。三茶、世田谷、桜新町と廻って結局、105円と350円まぜこぜで、1~5巻、7・8・9巻、11~15巻を見つけて買ってきてくれた。わーい。ありがとー。
リュックから誇らしげに戦利品を出し「これは俺からの誕生日(11月)プレゼントだ」と。
がくっ。

しかし、6巻・10巻がない。これは困る。下北のドラマにもない、大河堂にももちろんない。
となると、ネットで中古買うしかないか。ネットなら店舗をまたがなくてはいけないが、問題なく全巻そろう。おおよそ1冊送料込350円。最初からこうすればよかった。

注文した女帝が、日々ぽつぽつと届く。
そしてついに全巻入手!


「無駄に休みばっかり増やしやがって(怒・ef夫)」のシルバーウィークは静岡に電撃往復した以外何もせず、女帝を読んでごろごろしてしまった。あっと言う間に全24巻終わってしまった。
どこかのシーンで感動中の様子。

最初の予想(見た目)に反して
・あまり暴力的ではなく、どろどろ感もなく、かなり健全。
・主人公は徹底的に「善」で、徹底的に常に勝利していく、最近には珍しく勧善懲悪ストーリー。
・主人公はとてつもなくスーパーマン。現実味が薄い。ファンタジー。
しかし、ここまで行くと「なんだか美化しすぎだろ」というような嫌味が全くない。
後味がよい、意外と安心して読める漫画。

各話の扉絵は必ずサービスショット「主人公のセクシーポーズ(それなりにリアル)」という
いかにも青年漫画という点もほほえましい。

まずい、続編の花舞(全28巻)も読みたくなってしまった。


読んだ。闇金ウシジマくん。消化不良になるため、連載中のものは大人買いをしないと誓ったのに、我慢できず買ってしまった。現在12巻。最初はとにかくそのテーマ、ストーリー、その生々しい表現に圧倒された。お腹の底に恐怖と悲しさが残る。梁石日の匂いを感じて、読んでド ... 続きを読む
読んだ。闇金ウシジマくん

消化不良になるため、
連載中のものは大人買いをしないと誓ったのに、
我慢できず買ってしまった。現在12巻。

最初はとにかくそのテーマ、ストーリー、その生々しい表現に圧倒された。
お腹の底に恐怖と悲しさが残る。
梁石日の匂いを感じて、読んでドキドキした。
イヤな気分にもなった。

でも何よりもすごいのは、マンガならではの、人物描写。
常識的なキャラクター設定を大きく超えている。

「ヒト」がよく見えている。
それがいちいち、でも自然に表現されている。
美化しない、本物の人間に近い絵の質とあいまって、おそろしくリアル。

「マンガとはかくあるべき」
なんて話とは全く違う次元ですごいマンガだと思う。

文化庁メディア芸術祭推薦作品(意外。たぶん教訓的な意味だろうなあ。)で、
一部では現代プロレタリア文学とも評されているらしい。

最近、我々夫婦の会話はウシジマくんのことばかり。


農大通りに3軒あった古本屋が現在は大河堂の1軒のみになってしまった。1軒に集中するようになったからか、以前に比べて品揃えが充実している(ような気がする)。小説も漫画も回転よく週末覗くたび何かしら目新しいものが見つかる。未読の手塚漫画(特に後期の作品が好き ... 続きを読む
農大通りに3軒あった古本屋が現在は大河堂の1軒のみになってしまった。
1軒に集中するようになったからか、以前に比べて品揃えが充実している(ような気がする)。
小説も漫画も回転よく週末覗くたび何かしら目新しいものが見つかる。


未読の手塚漫画(特に後期の作品が好き)を見つけると嬉しい。

年季の入った中身。
わら半紙?
ザラザラで変色激しい。

昔読んだけれど、
再度読んで新たにずっしりときた「ムウ」。

「グリンゴ」は3巻の途中で絶筆している。
改めて、1989年2月、手塚治虫氏は亡くなってしまったのね。

ああ、もっと読みたかった。

同じくいつ読んでも新鮮で惹きこまれてしまう松本清張の世界。

「夜光の階段」も面白かった。これも20年前。
人間のエゴ、醜さ、社会の構造、今も昔も変わっていない。

大河堂で清張物色も楽しい。
町の古本屋の存続願う。
ところで、バガボンド28巻が出た。
あいかわらず面白く絵に迫力あるけれど待たされすぎな上に話の速度が遅い。リアルも次はいつ出るの?どんな話だったか忘れてしまうよ。
…と思うと、
手塚治虫の残した作品の数の多さと、同時に抱えていた連載の多さは驚異、どんだけ描くの速かったんだろう…。すごいねー。


と、
そんなことはどうでもいいエフは先に寝るそうです。


おやすみー。


→→→あは~♡おっきくなったな~。 (しつこい)ところで、友人が貸してくれた「医龍」を読みました。「白い巨塔」や「ブラックジャックによろしく」ほど重くなく、スーパーヒーローがいるので安心でした。ドラマ化されていて主人公の天才心臓外科医役が坂口憲二だったと ... 続きを読む





→→→


あは~♡おっきくなったな~。 (しつこい)


ところで、

友人が貸してくれた「医龍」を読みました。
「白い巨塔」や「ブラックジャックによろしく」ほど重くなく、
スーパーヒーローがいるので安心でした。
ドラマ化されていて主人公の天才心臓外科医役が坂口憲二だったと知り、イメージと全然違うので誰が適任かef夫と考えてみました。
もっと綺麗な小さい顔していて、線は細いけどいい体していて、、、、、オダギリ?たまおき(たまき)?松山?・・・ちがうな。。。
あ、韓国スターにいたような気がする!ああ、いたいた、という結論に至りました。誰だ?

ついでに、「20世紀少年」映画化のケンジ役についても話し合い。
椎名拮平?色っぽいな、堤真一?3丁目っぽいな、織田裕二?いやー!
あ、ミュージシャンでいってみては?桜井?かっこよすぎ、奥田民生?ゆるすぎ、浜省?いきすぎ、甲斐よしひろ?小さすぎ、いっそ長渕?うぇ~…
ちなみに、2chやmixiでは岸谷五朗、ユースケが支持を得ていたようですね。ふーん。



寒い朝、「お~~さむっ」などと言っているとますます寒くなるので「あ~~あついっ」と連発してみている我々。心なしか寒さが和らぐような。…気のせい?(夏にも同じことやっていた。)それはそうと、いいかげん年賀状に着手せねばならず、そしたらやっぱりプリンターのイ ... 続きを読む
寒い朝、「お~~さむっ」などと言っているとますます寒くなるので
「あ~~あついっ」と連発してみている我々。心なしか寒さが和らぐような。…気のせい?
(夏にも同じことやっていた。)

それはそうと、いいかげん年賀状に着手せねばならず、そしたらやっぱりプリンターのインクが足りなくて、コジマで買ってきた。
4年前から使っているうちのプリンターはHP製。なのでインクが高い!
形がダサいよね、なんていってキャノンorエプソンにしなかったことに年々後悔。
インク2種で7280円って、高すぎでしょう。
家電量販店に行かないとないし。
国産ならば3分の1の値段ではないですか。しかもライフにも売ってる。
HPさん、インク代、なんとかしてください。


ところで最近、「いわゆるA級戦犯」(小林よしのり)を読んだ。

私はそもそも歴史&経済が好きなんですが、散歩していても株やっていても新聞読んでいてもスポーツ見ていても、いろんな場面でいろんな事象の元を辿っていくと結局はあの敗戦にいきつくことが結構多い。(大げさでなく)
でもあの頃いったいなにがあったのか事実だけを正確に知ることは難しい。あの敗戦でいったいなにがどうなったのか。本当のことはどれなのか。

東京裁判ってどんなものだったのか。東条英機って実際どんな人だったのか。
A級戦犯とはなにをした人たちなのか。それは本当のことなのか。
連合軍の統治下でなにが行われたのか。日本人の精神にどう作用したのか。



いったいなにがあったのか。
知りたくて最近寝る前の読書はこんな本ばかり。





エフはそんなこと
どうでもいいですね。





うう、さむい。温暖化は食い止められたのか?ならいいけど。こう寒いとユニクロの売れ行きが良さそうだ。うちもヒートテックインナーでも買おうかなと思ってしまう。週末行こうか。ところで先日、バガボンドの27巻がそろそろ出てるかなぁと思って本屋をウロウロしていたの ... 続きを読む
うう、さむい。温暖化は食い止められたのか?ならいいけど。
こう寒いとユニクロの売れ行きが良さそうだ。
うちもヒートテックインナーでも買おうかなと思ってしまう。週末行こうか。

ところで先日、バガボンドの27巻がそろそろ出てるかなぁと思って本屋をウロウロしていたのだけどまだ出てなくて、でも駐車割引得るために何か買う必要があって、読みたいけどまだ完結してないからずっと我慢していた「リアル」をついに買ってしまった。大人は一気に全巻。

ああ、なんというすばらしい漫画なの。
面白い。さすが。期待以上。すごい完成度。
リアルで見事な心理描写に胸が熱くなる。
そしてなんて絵が上手いんだ。
一気に読んでしまうのが惜しくてゆっくり読みました。
でももう3回通り読んじゃった。いい買い物しました。
リアル7巻もバガボンド27巻も11月29日に発売だって。楽しみ。

そして、経堂の古本屋で見つけた「どろろ」
全編収録の特別版。400円。
昔断片的に読んだ記憶はあるのだけど、改めて読んでみたくて。

これまたさすが。
よくこんなストーリーを思いついたもんだ。

そしてよくこれを映画化しようと思ったもんだ。


ついでにこちら、最近の出かける前のエフの主張。
「行ってくるね、ルスバンね。」と声をかけるとさっと諦めて3階へ上っていく。でも楽しそうに外食に出かけようとしているときなどは、わざわざ1階まで下りてきて靴を履いてる我々の背後で静かに主張する。



これ。

もう自分は留守番だとわかっているのに
敢えて下りてきてここで顔だけ出す。









玄関開けて振り返るとこの顔。

あああーもう。

エフの後ろ髪引き作戦、年々上手になってます。






いやあ、もう、スラムダンク読んだら、庶民シュートの練習から始めたくなってしまった。どんなきつい練習でも耐えてみせると、家の階段駆け上がったり、必要以上に軽快に掃除機かけたり、散歩で突然エフとダッシュしてみたり、左手はそえるだけとつぶやいてみたり。すごい、 ... 続きを読む
いやあ、もう、スラムダンク読んだら、庶民シュートの練習から始めたくなってしまった。

どんなきつい練習でも耐えてみせると、家の階段駆け上がったり、必要以上に軽快に掃除機かけたり、散歩で突然エフとダッシュしてみたり、左手はそえるだけとつぶやいてみたり。すごい、この影響力。(私も相当単純ですが)
こんな漫画、子供の頃読んでいたら絶対バスケやりたくなっちゃうよなぁ。

ああ、感動した。いいチームだなぁー。こんな面白い漫画だったのね。いかにも名作。2回通り読んじゃった。バスケ最高。グーママありがとう。


改めて、日本の漫画は質が高い。
漫画好きで知られていて今でも週10誌以上のコミック雑誌を読み流しているという麻生太郎外務大臣が、著書「とてつもない日本」で、日本漫画についてその影響力を解説していた。(この人好き。)
「マンガにはマンガの効用もある。それも、現在の日本を左右しかねないほどのパワーである。」と。
「例えば、日本の産業用ロボットの技術、普及率が世界最高なのは『鉄腕アトム』『ドラえもん』という名作があったためだ。『沈黙の艦隊』、『加治隆介の議』などは、高い思想性、政治性を読者に要求している。そして、ジダンや、トッティがサッカーを始めたのは、『キャプテン翼』を見たからだ。」と説明。
また「アジア諸国で日本語を勉強する子供達は90年が98万人だったのが、03年に235万人になった。その理由の一つは、アニメの主題歌が日本語だということ。」としている。

なるほど、納得。
子供の頃読んだ漫画が人生左右すること大いにあり。
大人になって読んだ漫画で生活変わることも大いにあり。

ちなみに、「陽だまりの樹」の影響ですっかり江戸時代にも興味津々の私は(単純ですよ)、昨日用事で行った丸の内で、車をとめた丸の内プラザ(ココ土日は最初の1時間無料。お得。)の隣りの工事中建物の壁に貼ってあった地図に目が釘付けになったのだった。



↑この付近の江戸時代                  ↑現在

江戸時代はこのへん松平性の屋敷ばかり。そうか、そうだよね。そして今は三菱ばかり。

見慣れた皇居周辺の様子がとても気になる今日この頃。歴史を重ね合わせて見るようになり。あちこちの地名にもいちいち反応。お、大名通りだ、とか、桜田門とか、紀尾井町とか、神田お玉ヶ池だとか。城に向かって駆け上がっていた坂はどの辺かなあとか。本当にちょんまげに刀姿の武士たちがこの辺歩いていたんだなあ、なんて感慨にふけってみたり。しかし何ゆえちょんまげなんて変な髪形にしてたのかなぁ。
自分の国の歴史なのに知らないことばかり。一から勉強し直したくなりました。

ところで、なんで丸の内は三菱があんなに幅を利かせているのだろうと調べてみたら、1890(明治23)年、政府の要請で買い手がなくて困っていた丸の内と神田の土地10万余坪を、岩崎彌之助(三菱2代目社長)が買い取ったのだそう。へえ~、知らなかった。
うちの曾おじいちゃんがこの土地買っていれば…。チッ。

←明治23年頃の丸の内、通称「三菱ヶ原」


あぁ、良い漫画に出会えると、うれしーです。

ちなみに私は断然「ル・カ・ワ♡」派ですが、ef夫は「オレは三井がいい」と。へえ~。


関根さんのバカポジティブ私は些細なことでいつまでもクヨクヨする人間です。わかってはいてもなかなか気分を切り替えられず。ちょっとだけヤなことがあり数日どんよりしていました。で、この本。お風呂に入りながら一気に読みました。ふやけてしまいました。一人暮らしの頃 ... 続きを読む
関根さんのバカポジティブ

私は些細なことでいつまでもクヨクヨする人間です。
わかってはいてもなかなか気分を切り替えられず。

ちょっとだけヤなことがあり数日どんよりしていました。

で、この本。
お風呂に入りながら一気に読みました。
ふやけてしまいました。


一人暮らしの頃はこうしてお風呂に何冊も持ち込んでいたなぁ。


気持ちが楽になりました。
何度もクスっと笑ってしまいました。すっかり上向きです。

omori-shさん、タイムリーでした。
ありがとうございました!


手塚作品の中でも「きりひと讃歌」はすごいと思うので、読むように薦めているのに「怖そうだからイヤだ」と拒み続けるef夫。先日ついに読む本がなくなって渋々読んでくれた。犬のような姿になってしまう奇病を患うヘレンという名の心優しき修道女が出てくるのだが、全巻読ん ... 続きを読む
手塚作品の中でも「きりひと讃歌」はすごいと思うので、読むように薦めているのに「怖そうだからイヤだ」と拒み続けるef夫。
先日ついに読む本がなくなって渋々読んでくれた。

犬のような姿になってしまう奇病を患うヘレンという名の心優しき修道女が出てくるのだが、全巻読んで朝起きてきたef夫、エフを見るなり「ヘレン!」と呼び抱きしめる。
感動したようです。


たしかに、似ている。

エフ、実はモンモウ病の人間なのか?




ところで手塚治虫といえば、
kasumixさんのところで教えてもらった「プロフェッショナル~仕事の流儀~」の浦沢直樹さんの回を遅まきながら観ました。(you tubeってホント便利。)→→が、関連V消えてました。1/27昼。NHKキビシー。

この人すごい人だなあ。本物のプロ、天才にして謙虚、たゆまぬ努力。
そしてあの神懸ったペン先、シンプルなラインで凄まじい表現力。
しかも顔もいいし声もいいではないか。 .......あぁ、お近づきになりたい。


バガボンド1~22。すでに完結してると思い込んで古本屋で一気買い。なんだ、まだ続いていたのね。本日23、24も買ってしまった。面白い。壮絶。絵がすごい。怖い。あの時代、凄まじい世の中だったんだろうなあ。武士もお百姓さんもオンナコドモもみんな生きるの大変。武蔵かっ ... 続きを読む
バガボンド1~22。
すでに完結してると思い込んで古本屋で一気買い。
なんだ、まだ続いていたのね。
本日23、24も買ってしまった。

面白い。壮絶。絵がすごい。怖い。
あの時代、凄まじい世の中だったんだろうなあ。
武士もお百姓さんもオンナコドモもみんな生きるの大変。

武蔵かっこいいなあ。
おつうはキレイだなあ。
伝七郎はブサイクだなあ。

みんな仲良くできればいいのになあ。


と、ふと階段を見ると、


エフが楽しそうにスパイダーマンとお話し中。

ああ、この時代に生まれてよかった…。


経堂には小さな古本屋が何軒かある。この街の好きなところの一つ。ブックオフのような大きな店舗ではなく、小さくて古くて静かでのんびりした感じのお店。品揃えは多くはないが、時々掘り出し物が見つかったりする。それぞれのお店に特徴があって、それぞれ独特な雰囲気の店 ... 続きを読む
経堂には小さな古本屋が何軒かある。この街の好きなところの一つ。
ブックオフのような大きな店舗ではなく、小さくて古くて静かでのんびりした感じのお店。品揃えは多くはないが、時々掘り出し物が見つかったりする。それぞれのお店に特徴があって、それぞれ独特な雰囲気の店主がいる。
新刊も中古もネットで買うことがすっかり多くなってしまったが、やっぱりあの古本屋特有の匂いと空気の中、雑然とした本の山の中から目当ての品を探す時間は楽しいもの。商店街に行くたびついつい寄ってしまう。
いいな、古本屋の店主。憧れの職業。
(家賃収入などで生活の心配がないのが前提だけど。)

先日、本棚の整理をしていて、もう読まないであろう本を15冊ほど売りに持っていった。もっとたくさんあるのだけど、重いので少しづつ。
大体の場合、本の買い取りって、びっくりするほど安い。
今まで何度「ええ!そんなに安いの!?」とのけぞったことか。でも重たい思いして持っていって「そんなに安いなら、やめます。」と引き返すことはまずない。私は。「じゃ、それでいいです。」と手をうってしまう。
今までの買取最高価格は、発売直後だったサイバーA藤田氏の「渋谷で働く社長の告白」。読んですぐ売りにいって600円で買ってもらえた(定価1680円、でも中古で900円で購入したもの)。丁度旬だったからね。今ならいくらだろう。
調子にのって同じ本屋に2年位前のベストセラー小説2冊を持っていったが確か2冊で150円ほどにしかならなかった。そう、そんなもん。

今回持っていったのはハードカバー5冊に文庫10冊。ハードカバーはむかーし昔に読んだ自己啓発ものとか恋愛エッセイとか。文庫は古いミステリー。
私の予想は全部で300円。ほとんど値段がつかないのではないかと。
よく行く3軒の古本屋のうち、一番商売っけがなさそうなお店に持っていく。
結果、400円で買取成立。よし、予想より100円アップ。

で、そのお店で100円で売っていた「コージ苑」を見つけて買ってしまった。
なつかしくて、もう一度読んでみたくて。100円だし。

寝る前に読んでみたが、昔のように笑えなかった。
やっぱり私も大人になってしまったみたい。
これもまた売りに行こう。

夫はいつも発売後しばらくすると半値で売っているCAR GRAPHICを購入。いつも同じ人が売りに来て、同じ人が買ってるみたい。


そして、「ドカベン プロ野球編1巻~11巻」をじっと見つめていた夫。
でもドカベン読み始めたら大変なことになる、と自粛。
ドカベンっていったい何巻まであるの?あれ?まだ続いてる?


もうすぐ駅前に大きな図書館がオープンする。
古本屋さん、痛手だろうか。頑張って欲しい。
やっぱりドカベン買おうか・・・。







寝室の本棚の前はエフの寝室です。

「お静かに願います by エフ」



そ知らぬ顔で私のダウンを着る夫。ピチピチ。それにしてもこの姿はまるで私。そっくり。怖い。ヨ、ヨハン? ... 続きを読む

そ知らぬ顔で私のダウンを着る夫。ピチピチ。

それにしてもこの姿はまるで私。そっくり。怖い。ヨ、ヨハン?


今宵は夫が飲み会でごはん不要。私は一人至福のひと時。経堂の小さな古本屋で全18巻3900円だった「MONSTER」。この辺じゃ最安値。一昨日の夜から読み始め今9巻まで。すぐ惹きこまれた。うわさ通り面白い!何故だかエフは玄関から夫のスリッパを持ってきて大事そうに舐めたり ... 続きを読む
今宵は夫が飲み会でごはん不要。
私は一人至福のひと時。
経堂の小さな古本屋で全18巻3900円だった「MONSTER」。この辺じゃ最安値。
一昨日の夜から読み始め今9巻まで。
すぐ惹きこまれた。うわさ通り面白い!



何故だかエフは玄関から
夫のスリッパを持ってきて
大事そうに舐めたりしている。
なんだ?なにが言いたいの。



面白い漫画がもっと他にもたくさんあるはずだ、と物色し始めた我々。夫がどこからか「マスターキートン」というのが面白いらしいと聞いてきて、読みたくてたまらなくなる。いつも行く古本屋にはほとんど見つからず、ネットで探すが品切れが多くますます読みたくなり、利確し ... 続きを読む
面白い漫画がもっと他にもたくさんあるはずだ、と物色し始めた我々。夫がどこからか「マスターキートン」というのが面白いらしいと聞いてきて、読みたくてたまらなくなる。いつも行く古本屋にはほとんど見つからず、ネットで探すが品切れが多くますます読みたくなり、利確して得た1万円を手に、オークションで全巻を一撃落札。全18巻。4500円。高いのか安いのかよくわからないが、一気に全巻手にする贅沢。気分いい。昨日届いた。大人ってすばらしい。


梱包材はエフさまに差し上げる。
喜んでいただけたよう。


ちなみに、昨夜早速ちょっとだけ読んだ夫、「オレとだぶる」と感想をもらす....。


子どもの頃は、漫画ばっかり読んでいると頭が悪くなるなどと父母に言われていたりして、あまり長い時間堂々と読んでいなかった漫画本。(まあ、パイレーツなどのギャグ漫画ばかり隠れて読んでいて、結果、しっかりと私の人格形成に痕をのこしたワケだが)大人になってからは ... 続きを読む
子どもの頃は、漫画ばっかり読んでいると頭が悪くなるなどと父母に言われていたりして、あまり長い時間堂々と読んでいなかった漫画本。(まあ、パイレーツなどのギャグ漫画ばかり隠れて読んでいて、結果、しっかりと私の人格形成に痕をのこしたワケだが)
大人になってからは活字の方が好きになり漫画はそれほど読まなくなったが、近頃古本屋に行く度に手塚漫画を買ってしまう。「火の鳥」を読み直して以来、手塚治虫はもう一度全部読まなきゃいけないと思い、見つけるたびにちびちびと買っている。

ブラックジャック

最近の夜寝る前の楽しみは「ブラックジャック」。久しぶりに読むとやっぱりすごい。子どもの頃読んだときには全然感じなかった複雑な思いになる。生きることの意味、死ぬことの意味、人間の醜さ、幸せとはなにか、深く考えさせられる。とてもせつなくなる。
ブラックジャックがこんなにかっこいいとは思わなかった。そしてピノコの健気さには泣ける。

夫は読むたびに「オレとだぶる」と言う。(ちなみに微塵も似ているところはない。)
読後しばらくは寡黙で悲しげな男になる。そして意味もなく私に巨額のお金を要求する。

PLUTO

アトムの「地上最大のロボット」を浦沢直樹がリメイクした「PLUTOプルートゥ」。今ごろ知ってしまったのだけど、鉄腕アトムって、こんなにミステリー性があって悲劇的な話だったのか。知らなかった。ヒーローものだと思っていた。浦沢直樹が描くとパンツ一丁だったアトムもお茶の水博士も現実的な姿で余計悲しくせつなく引き込まれる。一級品の近未来SFサスペンス。やっぱり手塚治虫は神様だったに違いない。そして日本の漫画ってレベル高いなあ、とつくづく思うこの頃。


都内で最もキライな場所のひとつがココ。渋谷駅の南口のJRの高架や首都高、歩道橋がひしめいてるところ。246を走りこの高架の下に入るといつも思い出すのは、田口ランディの「モザイク」。少年が「渋谷の底が抜ける」と言って、いなくなった話。このあたりのことを「すり鉢の ... 続きを読む


都内で最もキライな場所のひとつがココ。渋谷駅の南口のJRの高架や首都高、歩道橋がひしめいてるところ。246を走りこの高架の下に入るといつも思い出すのは、田口ランディの「モザイク」。少年が「渋谷の底が抜ける」と言って、いなくなった話。このあたりのことを「すり鉢の底」と表現していた。本当にそんな感じ。色んなものが吸い込まれていく。この世の底みたい。真っ暗でよどんだ空気がたまっている感じがする。通るたびに古い揚げ油の匂いがする。



田口ランディの三部作、「モザイク」「アンテナ」「コンセント」は面白かった。独特の精神世界に引きずり込まれた。キレのある文章で一気に読めた。一部、盗作問題が話題になったりしたが、それは抜きにして、小説として読み応えあり。


小学生の頃、兄の本棚にあった漫画をよく読んでいた。その中でも最も好きだったのが「すすめ!!パイレーツ」。その後の私の人格の基礎を築いたといっても過言ではない。ギャグ漫画としてこれほど絵のセンスがよく完成度の高い漫画は珍しいのではないか。まぁ、当時はそんなこ ... 続きを読む
小学生の頃、兄の本棚にあった漫画をよく読んでいた。その中でも最も好きだったのが「すすめ!!パイレーツ」。その後の私の人格の基礎を築いたといっても過言ではない。ギャグ漫画としてこれほど絵のセンスがよく完成度の高い漫画は珍しいのではないか。まぁ、当時はそんなこと考えずひたすら笑って読んでたけど。「プリンアラモード」ってこの漫画で覚えた。「ひろおかな、すてよかな、ひろおかすてよか、どしよかな。」って広岡監督、今だにこの印象。「みえてる?メーテル」「エーテルがにえてる」なんて今でも時々言ってます。
そういえば、当時クラスの女子はみんな「たのきん」に夢中になっていたけど、そんな中、私と親友まみちゃんだけが「ジョントラボルタ」と「ホイ三兄弟」と「パイレーツ」に夢中になっていた。まみちゃんはその後アナウンサーになってさらにニューヨークに赴任したところまで人づてに聞いたけど、今どうしているかなぁ。犬井さんが大好きで、「中学生の中さんに、中っという字をおそわった。」ってよく一緒にツックンツックンしていたが、覚えているかなぁ。


経堂の農大通り商店街には古本屋がたくさんある。ついつい入っては長い時間本を物色してしまう。この日も全品10%引きの表示につられて何冊か購入。高野和明、宮部みゆき、などなど。そして手塚治虫の「火の鳥 宇宙・生命編」を見つける。「火の鳥」は家に何冊かあったが ... 続きを読む
経堂の農大通り商店街には古本屋がたくさんある。
ついつい入っては長い時間本を物色してしまう。
この日も全品10%引きの表示につられて何冊か購入。
高野和明、宮部みゆき、などなど。
そして手塚治虫の「火の鳥 宇宙・生命編」を見つける。

「火の鳥」は家に何冊かあったが、「宇宙・生命編」はもっていないはず。
その夜早速寝る前に読む。
「宇宙編」は、宇宙船から脱出した隊員が流刑星にたどりつき、その星で囚人たちが永遠に生と死を繰り返すという罰を受けているはなし。
「生命編」は、視聴率を稼ぎたいTVプロディーサーが、クローン人間を作り彼らをハンティングするというショーを企画するはなし。
これっていったい何年前に描かれた話なの?と思わず巻末を見る。「生命編」は1980年、「宇宙編」はなんと1969年に描かれているではないか。1969年というと今から36年前、その頃からこんなふうに人類の未来に警告していて、それが今読むととてもリアルで悲しくて怖くて。
それと「火の鳥」全編に出てくる「猿田」。彼はいったい何の象徴なのだろう。何を言いたかったのだろう・・・。
手塚治虫は天才としかいいようのない人だけど、実は神様だったんじゃないの?と思う。
すごい、すごいとは思っていたが、ほんとに偉大な人だ。
「火の鳥」のような作品をこんなしがないブログで取り上げてはいけないような気もするが、
あらためて尊敬した。


こんにちは夫です。法廷、裏の組織、謎解きと同様にモルグも好きです。寝る前に読む本、夢のひと時、物語は日常とギャップがあるものしか読みたくないのですが、近頃世の中物騒で、結構身近にも感じてしまいます。現実逃避のためにはもうメルヘンしかないのかも。 ... 続きを読む
こんにちは夫です。法廷、裏の組織、謎解きと同様にモルグも好きです。
寝る前に読む本、夢のひと時、物語は日常とギャップがあるものしか読みたくないのですが、近頃世の中物騒で、結構身近にも感じてしまいます。現実逃避のためにはもうメルヘンしかないのかも。


夫が今朝コーヒーを飲みながらつぶやいた。「今までオレの人生、色んな人に助けられてきた。困った時はいつも誰かが助けてくれた。おかげでここまで生きてこれた。」と。「まず『ドカベン』」「ことわざや四文字熟語はドカベンが教えてくれた。」 「それから 『男どアホウ ... 続きを読む
夫が今朝コーヒーを飲みながらつぶやいた。

「今までオレの人生、色んな人に助けられてきた。
困った時はいつも誰かが助けてくれた。
おかげでここまで生きてこれた。」と。




「まず『ドカベン』」

「ことわざや四文字熟語はドカベンが教えてくれた。」 



「それから 『男どアホウ甲子園』」 

「真っ向勝負の美しさを学んだ」


さらに続く、


「そして 『野球狂の詩』」

「世の中の悲哀を教えてもらった。」 


・・・・・・・。
全部ただの野球漫画だと思っていた。
どうやら違うらしい。

「あれ、ゴルゴは?」と聞くと、
「彼には世界のしくみを教えてもらった。」

夫は大真面目に朝からこう言った。


あまりにおかしかったので、ひとつも読んでないけど書評にいれとく。