避妊手術をすると決めた私は、早速かかりつけの病院へ電話、今日エフを連れて相談に行った。エフがチビの頃、散歩中同じゴールデンの飼い主さんにイイ先生がいると教えてもらい、それ以来行っている獣医科病院へ。家から歩いて5分ほどのところにある。なんでも、日本に数人しかいないPenn Hip認定獣医師による股関節全置換術( セメントレス方式)実施病院で、レトリバー種に多い股関節形成不全の治療で有名な病院らしい。確かにいつも患者さんがたくさんいる。かかりつけといってもエフは11月に耳を診てもらって以来なので4ヶ月ぶり。病院大好きなエフは今日も大喜びで入っていく。(たぶん病院という認識などなく、やさしいお兄さんお姉さんにたくさん触ってもらえるところとしか思っていないだろう。)
「エフちゃん久しぶり」なんて受付で言われてしまったら、あら、うれションしてしまった。すいません。この間1才になったのに。恥ずかしい。嬉しくて嬉しくてシッポをあっちこっちにぶつけながら体をクネクネさせて大興奮状態。待合にいた柴犬、チワワ、ミニチュアダックスたちはおとなしく静かにこちらを見ている。エフだけ別世界。私はリードを短く握り締め必死。まいったなーもう。しばらくして先生に案内され診察室へ。避妊手術の方法、メリット・デメリット、リスク、スケジュール、費用などの説明を受ける。その間もエフはバタバタバタバタ、図解で説明してくれている机の上に手をかけたり、先生に飛びついたり、もうどうにもならない。すいません、ほんとに。

やはり2回目の生理の前に受けると、乳ガンなどに罹患する確率が9割減るというデータがあるとおっしゃっていた。一方で、手術後はどうしても太りやすくなるそうで体重管理をしっかりしないといけないとのこと。
体重計に乗ったエフ、「27キロ」だった。「太りすぎです。手術までに2キロ減量してください。」と言われた。はい、すいません。正式に太りすぎと言われるとグウノネも出ない。
それにしてもエフのやつ、体重計に乗るときも、体温計るときも、聴診するときも、興奮して興奮して一時もじっとしていられない。興奮しすぎで体温が高すぎて、先生も苦笑いしていた。私も抑えるのに必死で汗だくになった。
特に異常はなく、あとは当日に血液検査とレントゲンを経て手術となるということ。早速手術の予約を入れる。4月は大型犬の手術がたてこんでいるそうで、後半にならないとベットが空かないとのこと、
それでも一番早い20日に予約を入れた。会計のときも受付の台にバンと手をのせシッポふりふり嬉しそうなエフ。いいかげんにして。ほんとに。他の犬たちと飼い主さんの視線を一手に集め、
すいません連発で病院をあとにした。

家路につくと、途端におとなしくなったエフ。なんでこうなの?エフは夫や私の前ではほとんで興奮することはない。帰宅しても相手にしてくれないほど。それが外だと大違い。家にお客さんなど来たときもそれはそれは嬉しくて大興奮で、しばらくはどうしようもない。一泊でもしてもらえれば落ち着くのだが。愛情に飢えてる子みたい。足りないのか?エフ。
「これってそのうち直るんですかね?」と尋ねたら「レトリバーの特徴ですからね。2歳くらいまでに落ち着く子もいれば、ずっと落ち着かない子もいます。」と先生。ため息つく私。
なにはともあれ、無事手術への第一歩を踏み出したことで今日はよしとしよう。